全国中学校社会科教育研究会

会長あいさつ

宮崎 宏明
(杉並区立西宮中学校長)


 令和6年7月6日の第110回理事会(大坂)にて、栄えある全中社研の会長を仰せつかりました、東京都杉並区立西宮中学校の宮崎宏明でございます。
 これまで学校と教育行政の場を行ったり来たりしながら、社会科教育に関わってまいりました。近年では、令和3年度に東京大会実行委員会事務局長を務め、コロナ禍に悩まされながらも、皆様のおかげで何とか大会を終えることができました。その後は2年間関東ブロック中社研会長を務め、 この度全中社研の会長にさせていただいた次第です。
 現行学習指導要領は、その告示から7年が経ち、完全実施からは4年目を迎えています。「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力、人間性等」という3つの柱に着目しつつ、社会的な見方・考え方を働かせ、課題を追究したり解決したりする活動を通して、公民としての資質・能力の基礎を育成しようとする現行学習指導要領の目標の趣旨は十分理解されていると思いますが、今後はその質の向上が期待されるところです。
 また、昨年度には「持続可能な社会の創り手の育成」と「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」の2つを大きなコンセプトとした新しい教育振興基本計画が発表されました。さらに昨今は、AIなどの急速な発達への対応も求められています。
 こうしたことを踏まえ、今後新しい学習指導要領が検討されていくものと思いまが、我々全中社研には、さらに研究を重ね、様々な提案をしていくこと、同時に次代を担う教員の育成を図っていくことなどが強く求められていると思っています。
 とはいえ、何かと力不足であり、今後もご迷惑をおかけすることがあるかとは思いますが、一生懸命力を尽くしたいと思います。どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします。
 結びに、本会のますますの発展を祈念することはもちろん、これまで本会を支えてこられました多くのご先達の皆様に敬意を示し感謝を申し上げ、あいさつとさせていただきます。

Top